米国小児医学会 農薬や食品添加物・容器包装添加物で内分泌かく乱作用のある化学物質(環境ホルモン)に対してばく露を最小限にするための規制強化を提言 | ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議

米国小児医学会 農薬や食品添加物・容器包装添加物で内分泌かく乱作用のある化学物質(環境ホルモン)に対してばく露を最小限にするための規制強化を提言

10月11日にホームページアップした、11月24日国際セミナー講師のトラサンデ博士 のビデオの中で、トラサンデ博士は、現在の食品添加物や食品容器包装の添加物の中には、内分泌かく乱作用のある有害化学物質(環境ホルモン)も含まれているにもかかわらず、現在の規制では
「企業は 食品添加物の多くについて 具体的な証拠を示すことなく 『一般的に安全と考えられている(GRAS)』と考えられているので そもそも危害を与える可能性はないと言い張ることができます」と批判しています(00:58~01:10あたり)

そして、消費者が簡単にできる自己防衛法として
1)レンジでチンしない
2)特定のプラスチック容器(塩ビ、スチレン、ポリカーボネート)を使用しない
3)缶詰を食べない
などを提言しています。

これらの内容は、2018年8月に米国小児科医学会が独自に調査した報告書にまとめられている内容でした。

さらに小児科医学会は、その報告書をもとに、FDAに対して食品添加物と食品容器包装への規制強化の提言を出していました。

この報告書の作成に関しては、トラサンデ博士が、小児科医学会の理事会環境健康担当メンバーまた政策声明筆頭著者として、全体の調査報告をまとめた中心人物でした。

また小児科医学会は2012年にも、農薬のばく露に関しても子どものばく露を最小限にするよう勧告する報告書を発表しています。その時もトラサンデ博士が理事として参加しています。

これらアメリカ社会では、小児科医学会の見解として発表され、さらにFDAに規制の見直しを求める根拠として機能しているほどに、社会的影響力があるものだったわけです。

以下、日本語での詳しい内容です。出典は、経産省のHPに掲載されている「米国及び EU における内分泌かく乱作用の規制動向 2018年8月」です。
以下引用。
1-1-1. 米国小児科医学会(AAP)は FCM 改正を強く求める-AAP は、「最も懸念がある添加物」の 中で BPA,フタル酸エステル類、PFCs を強調する。

米国小児医学会は、米国食品医薬品局(FDA)の食品添加物規制プロセスに「実質的な改善」を求めて おり、現時点で許可されている化学物質の中には「避けるのが最善である」ものがある、と述べている。 改革の要請には、約 7 万人の小児科医で構成された AAP によって発行された政策声明と技術報告書 がある。

加工中に意図的に食品に添加される化学物質に加えて、接着剤、染料、コーティング剤、紙、 板紙、プラスチックおよび他のポリマーを含む食品接触材料に使用される物質に関連する「新生児の健康の懸念」を強調する。この組織は、これらの食品添加物が子供の成長、発達およびホルモンを妨害し、 小児期の肥満に寄与する可能性があることを示唆する研究が増えていることを挙げている。

また、市場 の多くの物質の健康の影響に関する「重要なデータギャップ」に関する懸念も挙げている。 AAP の政策声明によると、FDA の現在の「一般的に安全と認められている物質」(Gras)指定を発行す るための要件は、「食品添加物の安全性を確保するには不十分であり、利益相反に対して十分な保護 を含んでいない」。 そして、FDA には、市場での化学物質またはその安全性に関するデータを入手する 権限がないと言う。

「現在の食品添加物の規制プロセスには重大な弱点があり、食品に添加されたすべ ての化学物質が安全であることを保証するのに十分ではない」と AAP 理事会環境健康担当メンバーで、 政策声明筆頭著者の Leonardo Trasande 氏は述べた。この声明は、FDA のプロセスに、以下をふく む「緊急に必要とされる改革」を求めている。
• 物質が市場に参入する前に毒性試験の新しい要件を課すことを含む、Gras 決定プロセスを強 化または置き換える。
• すべての以前に承認された化学物質を再試験する;
• FDA の安全評価プログラムの科学的基盤を更新する。
• 毒性データが不足しているか、毒性データが限られている意図的に添加された成分の表示を要求する。

この報告書は、研究の証拠に基づいて、いくつかの「最も懸念のある添加物」を指摘している。 これらには、以下が含まれる。
• ビスフェノール A(BPA)などのビスフェノール類:プラスチック容器やメタル缶のライン硬化に使 用される。 AAP は、これらが「体内でエストロゲンのように作用し、潜在的に思春期のタイミング を変え、妊娠可能性を低下させ、体脂肪を増やし、神経系および免疫系に影響を及ぼすことが できる」と述べている。
• フタル酸エステル:食品製造に使用されるプラスチックとビニールチューブに使用される。 これ らは、男性生殖器の発達に影響を与え、心臓血管疾患に寄与し、小児肥満を増加させることが 示されている、と AAP は言う。
• パーフルオロアルキル化学薬品(PFCs):耐油紙および段ボール包装に使用されている。 この 声明では、甲状腺系、消化、筋肉調節、脳の発達および骨の強さへの影響とともに、免疫力、 出生時体重および妊孕性の低下に関する研究を挙げている。
• 過塩素酸塩::乾燥食品包装において静電気を減少させるために使用される。 これは、甲状腺機能のかく乱、早期の脳の発達と成長への影響に関連している。

AAP は、FDA が市場に既に存在する添加物に関する既存のデータを再テストし、レビューすることを求 めているが、食品安全法の改正には議会の措置が必要だと述べている。したがって組織は、家族が ” 最大の懸念を抱える化学物質への暴露を制限する”ために取ることができるステップを推奨している。 これらには、
・可能な場合は、プラスチックの代替品を使用する。
・「バイオベース」または「グリーンウェア」と表示されていない限り、コード 3(フタル酸)、6(スチレン) および 7(ビスフェノール)をリサイクルしたプラスチックを避ける。
・プラスチックのマイクロ波加熱を最小限に抑えるか、または食器洗い機に入れる。
AAP のニュースリリース;https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/AAPSays-Some-Common-Food-Additives-May-Pose-Health-Risks-to-Children.aspx
ポリシーステートメントとレポート; http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2018/07/19/peds.2018-1408

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