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STOP!環境ホルモン―赤ちゃんが危ない―

いま環境ホルモンは

内分泌系だけでなく神経系や免疫系にも影響

増加する生殖疾患、脳神経の発達障害、アレルギー……。
これらと環境ホルモンとの関連が濃厚になっている。

体内の3つの系と環境ホルモン
動物の体は、神経系、内分泌系、免疫系という3つのシステムが互いに連携をとり合うことによって環境の変化に対応し、健康を維持しています。環境ホルモンは内分泌系の情報伝達をかく乱するだけでなく、免疫系や神経系の機能にも影響を与えます。

 先進諸国でホルモン依存性がんである乳がん、卵巣がん、前立腺がん、精巣がんなどが増えています。WHOの2012年報告書によれば、欧米諸国では乳がんの罹患率が最近30年で約3~4倍に増え、精巣がんの罹患率は約4倍になりました。
 環境ホルモンの影響は、こうした内分泌系への影響にとどまらず、免疫系、神経系にまで及ぶことがすでに指摘されています。現代社会には、脳神経の発達障害を持つ子どもをはじめ、アレルギーや喘息など多様な免疫疾患に悩まされる人があふれています。また、自己免疫疾患*1とよばれる関節リウマチなども先進諸国で激増しています。環境ホルモンが人間の健康に影響している現実を軽視することはできません。
*1…自己免疫疾患とは、免疫に何らかの異常が起こり、自分の体や組織を異物と認識して自分の体を攻撃してしまう疾患です。

環境ホルモンの影響が疑われる日本の疾患など

疾患など国・地域傾向参考資料






精巣がん
(精巣胚細胞腫瘍)
デンマーク過去40-50年間で最大で4倍WHO / UNEP (2012)
精子数欧米1931年~1994年までの約60年間に年間1%弱減少Jorgensen N (2006)/
Carlsen E (1992)
血清テストステロンボストン
米国
1987年~2004年に約1%減少Andersson A (2005)/
Perheentupa A (2006)
停留精巣デンマーク1961年~2004年に約9倍WHO / UNEP (2012)
米国1970年~1993年に約2倍Paulozzi LJ (1999)
尿道下裂デンマーク1977年~2005年に2.2倍WHO / UNEP (2012)
日本1972年~2008年に5倍日本産婦人科学会
先天異常モニタリング



乳房発育開始年齢デンマーク
米国
1940年~1994年に1~2歳若年齢化Euling SY (2008)
Aksglaede L (2009)
月経開始年齢米国1940年~1994年に2.5~4カ月若年齢化Euling SY (2008)
月経開始年齢日本約50年間で1年若年齢化文部科学省






自閉症カリフォルニア1990年~2006年に7倍から8倍Hertz-Picciotto I (2009)
ADHD*
(注意欠如多動性障害)
米国1997年~2006年に年間約3%増加Pastor PN (2008)
特別支援教育在籍
児童・生徒数
日本1993年~2011年に約2倍発達障害白書









喘息(小学生)日本1970年~2013年に約10倍学校保健統計
自己免疫疾患米国2005年時点で全米で2350万人米国立衛生研究所

* ADHD は「注意欠陥多動性障害」から「注意欠如多動性障害」に名称が変更されました。
(資料:Woodruff T et al. 2010/ JEPA ホームページ「『環境ホルモン最新事情』追加情報」参照)