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STOP!環境ホルモン―赤ちゃんが危ない―

STOP! 環境ホルモン

身の回りの環境ホルモン

 私たちは口から摂取する、皮膚や粘膜から入る、呼吸によって取り込むという3つの経路から環境ホルモンにばく露しています。
 口から摂取しているのは主に食品に含まれる化学物質。例えば、魚には水銀やカドミウムなどの重金属、数十年前に使用されたPCBやダイオキシン、POPs(残留性有機汚染物質)などが入っています。POPsにはDDTなどの有機塩素系農薬も含まれており、それらは分解しにくく生物蓄積性が高い物質なので、なかなか体の外に出ていきません。また、肉には抗生物質や殺菌剤、加工食品には保存料などの添加物が入っています。野菜や果物に使われる農薬には、殺虫剤や殺菌剤、除草剤などいろいろありますが、現在使用されている農薬の多くに環境ホルモン作用があることがわかっています。特に注意を要するのは、プラスチック製品です。プラスチックには可塑剤、難燃剤など数多くの添加物が使用されており、プラスチック容器の劣化、加熱により食品中に少しずつ環境ホルモンが移行しています。また、体を良くするはずの医薬品や医薬部外品も安心できません。ホルモンをかく乱する化学物質が添加されていることもあるからです。
 皮膚から体の中に環境ホルモンを取り入れてしまうことも軽視できません。例えば、毎日のように使用する化粧品に毒性の強い環境ホルモンが入っていたら、それは皮膚から浸透し血流にのって全身に行きわたります。化粧品によく使われるパラベンやフタル酸エステル類、抗菌作用を売り物にしているトリクロサンは、環境ホルモン作用のある化学物質として海外では人体影響が注目されています。
 また、私たちは毎日たくさんの環境ホルモン作用のある化学物質を室内外の空気中から吸いこんでいます。新築の家では、建材や壁紙などに使用されている接着剤や防腐剤、殺虫剤などの化学物質が部屋の空気の中に揮発しており、それらを吸っています。日常生活で出る部屋のホコリにも、パソコンやテレビなど電気製品から少しずつしみ出てきた臭素系難燃剤などの環境ホルモンが蓄積されています。ですから赤ちゃんは床をハイハイするとき、そのホコリ吸い込んでいます。また、柔軟剤入り洗剤や芳香剤、香水などの芳香化合物も、じつは環境ホルモン作用のある複数の人工化学物質からできています。私たちは日夜、予想をはるかに超える多くの化学物質を知らずに体に取り込んでいるのです。

  • 食べもの
    • 水銀(魚)
    • カドミウム(米など)
    • PCB、ダイオキシン、有機塩素系農薬など(魚・肉・乳製品の脂肪分)
    • 有機リン系農薬、ネオニコチノイド系農薬(野菜や果物への残留農薬)
    • 殺菌剤(柑橘などへの残留農薬)
    • ビスフェノールA(缶詰の内側コーティング、ポリカーボネート製食器)
    • 有機フッ素化合物(テフロン加工フライパン、撥水加工シート)
    • 鉛(一部の水道管)
  • 環境
    • 有機塩素系農薬
    • ダイオキシン
    • 重金属
    • 有機フッ素化合物(大気・土壌)
    • 多環芳香族炭化水素(車や工場の排ガス)
  • 医薬品
    • アセトアミノフェンなど(鎮痛剤)
    • アゾール系真菌剤(水虫治療薬など)
    • パラベン(栄養ドリンクの保存料)
  • 建材・家具・オフィス用品
    • フタル酸エステル類(塩化ビニルなどのプラスチック製品の可塑剤)
    • ビスフェノールA(ポリカーボネート製品など)
    • 臭素系難燃剤(カーテン、カーペットなど)
  • 化粧品・パーソナルケア用品など
    • トリクロサン(薬用石けんなどの殺菌剤)
    • パラベン(防腐剤)
    • 合成ムスク(香料)
      ベンゾフェノン(日焼け止め)
    • フタル酸エステル類(香料)
    • ピレスロイド系農薬(防虫剤)
  • その他の日常生活
    • ビスフェノールA(レシートの感熱紙)
    • 有機フッ素系化合物(撥水シートなど)
    • ネオニコチノイド系・ピレスロイド系農薬(家庭用殺虫剤)