- 日時:2011年7月23日
- 講師:
綿貫礼子氏(サイエンスライター)
吉田由布子氏(「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク事務局長)
井上達氏(日本大学医学部客員教授、前・国立医薬品衛生研究所安全性生物試験研究センター長)
東日本大震災による福島第一原発事故は、水素爆発、メルトダウンを起こし大量の放射性物質を大気、土壌、河川、海洋に放出しました。地域住民の被ばくはいかばかりか、まだその広がりさえわかりません。
綿貫礼子さんは、吉田由布子さんとともにキエフでの「国際学会議2011」に出席され、25年間の「チェルノブイリ」の体験から判った、新しい医学上の知見を含めて報告されます。当然ながら「フクシマ」の現状に照らして問題の所在を提起されます。
また今回の震災では放射能以外にも、ヘドロや廃材の処理作業でも多種多量の化学物質が放出されています。また埋設農薬や、感染症防止のための殺虫剤・消毒剤の使用、仮設住宅などのシックハウス問題など、さまざまな場面で化学物質汚染が起こる可能性が出ています。日本を代表する毒性学の権威で前国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター長の井上達さんに、市民のための毒性学についてお話をいただきました。
- 講演資料:
『チェルノブイリ』と『フクシマ』 ー放射能汚染が未来の世代に及ぼす影響を考えるー 綿貫礼子氏 吉田由布子氏
私たちの暮らしとトキシコロジー ―環境ホルモン問題、低用量問題に学ぶー 井上達氏 - JEPAニュースでの報告記事