- 日時:2011年11月12日(土)午前10時~午後5時
- 場所:国際協力機構研究所(JICA研究所)国際会議場
- 講師:
大谷剛氏(兵庫県立大学教授)
ウオルター・へフェカー氏(Walter Haefeker)氏(養蜂家・ヨーロッパ職業的養蜂家連盟代表)
マット・シャルドラウ氏(Matt Shardlow)さん(イギリスのNPO団体バグライフ代表)
黒田洋一郎氏(脳神経学者・元東京都神経科学研究所)
ヨーロッパ諸国でミツバチ大量失踪(蜂群崩壊症候群=CCD)が始まったのは90年代半ばですが、日本でも2005年頃から全国各地でミツバチ大量死が報告されています。その主要な原因として疑われたネオニコチノイド農薬は、現在ではお米、果物などの農作物のほかに、住宅建材やガーデニングなど使用され、われわれの日常生活はネオニコチノイドで溢れています。
ヨーロッパ諸国では、この農薬の危険性が認識されて規制が始まっていますが、日本では年々使用量が増加し、現在ではミツバチだけでなく、トンボや貴重な生物がこの農薬により消滅しているとの報告もあります。
そこで対策の進むヨーロッパから海外の規制状況を学び、日本での予防原則に役立てる目的で、ドイツの養蜂家代表とイギリスのNPO代表を招待して国際市民セミナーを企画しました。ミツバチなど大切な生き物を守ることは、私たちの子どもを守ることにつながります。
- 講演資料:
「ネオニコチノイド系農薬のミツバチへの影響」 大谷剛さん(兵庫県立大学教授)
「ドイツ・EUでのミツバチ被害の実態」 ウオルター・へフェカー(Walter Haefeker)さん
「EUのネオニコチノイド農薬規制とイギリスの現状」 マット・シャルドラウ(Matt Shardlow)さん
「環境化学物質と子どもの脳の発達障害 ネオニコチノイド・有機リン農薬の危険性」 黒田洋一郎さん - JEPAニュースでの報告記事