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ネオニコチノイド系農薬のミツバチ、生態系、人体への影響 (2010年7月24日)

  • 日時:2010年7月24日(土) 午後1時~3時30分
  • 場所:日本青年館ホテル3階 301会議室
  • 講師:久志冨士男氏(ミツバチたすけ隊代表・養蜂家)日時:2010年7月24日
       黒田洋一郎氏(東京都神経科学総合研究所・客員研究員)
 

90年代はじめに登場した新農薬ネオニコチノイドが、急速に生態系を破壊し始めています。ヨーロッパ諸国では、この農薬がミツバチ大量死を引き起こして大問題となりましたが、その影響は日本では、もはやミツバチだけではありません。スズメやツバメ、森林に生息する無数の昆虫にも及びつつあるのです。

九州の佐世保でニホンミツバチを飼う養蜂家『ニホンミツバチが日本の農業を救う』(高文研)の著者久志冨士男氏は、長崎県ではミツバチだけでなく鳥類なども急速に姿を消しつつあることを警告しています。まさにレイチェル・カーソンの「沈黙の春」の第8章「そして、鳥は鳴かず」が日本で現実になりつつあります。

その他にも、ネオニコチノイド農薬だけでなく、まだ大量に使用されている有機リン農薬を含めた環境化学物質による発達途上の子どもの脳への影響についても、この分野の第1人者である黒田洋一郎氏からご講演いただきます。
私たちが守らなくてはならないのは、これから育つ次世代の脳であり、また、ミツバチを始めとした生態系です。日本のミツバチ被害は、さらに広がっており、果物や野菜の授粉にこれ以上影響がでると、私たちの食糧問題も危うくすることを、この機会にみなさんに思い出していただきたいと思います。

Posted in 学習会・講演会