2023年11月3日
講師:パトリシア・ハント博士(Patricia Hunt PhD)
米・ワシントン州立大学分子生物学部教授
代表的な環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)であるビスフェノール類(BPA、 BPB、BPFなど)は、プラスチックの原料であり、安定剤や酸化防止剤として使われています。私たちの生活用品に多用されており、環境省のバイオモニタリング調査でも日本人の尿からも検出されています。その強い女性ホルモン作用が注目され、生殖機能への影響も懸念されてきました。
ビスフェノールAが卵子の発達を阻害し、生殖能力を低下させ、不妊をもたらしている可能性を実験によって指摘したパトリシア・ハント博士より、貴重なお話を伺いました。近年海外では、レジのレシートに手を触れるとBPAが体内にしみ込み、一週間以上体内に残存することが報告されています。身近なところから忍びよるBPA汚染、少子化に直面している私たちにとって、見逃せない問題です。
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