6月24日(火)学習会「PM2.5とナノ粒子 ~次世代へのリスクを減らすために知っておきたいこと~」のご案内
大気汚染物質として注目を高めているPM2.5、さらに小さいナノ粒子の健康影響について学習会を開催します。
車の排ガスなどに含まれる浮遊粒子物質の中でも特に小さいPM2.5(サイズが2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質)は、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器に影響を与えます。さらにサイズが小さいナノ粒子(サイズが0.1マイクロメートル以下の微粒子)は、奥の肺胞域にまで到達し,肺から全身に移行して影響を与えることが懸念されています。
最近の研究では、こうした微粒子が、妊娠中の母親がばく露されると、胎児にも移行することが判明。次世代への影響が懸念される事態になっています。
こうしたPM2.5、ナノ粒子の次世代影響を研究されている東京理科大学戦略的環境次世代健康科学研究基盤センター講師の梅澤雅和さんを講師にお迎えして、ナノ粒子の次世代健康影響、ナノ粒子に対して必要なリスク管理と法規制のあり方についてお話いただきます。ぜひご参加ください。
この学習会は、地球環境基金の助成を受けて開催されます
日時:2014年6月24日(火)午後6時半~8時半
講演「PM2.5とナノ粒子 ~次世代へのリスクを減らすために知っておきたいこと~」
講師 梅澤雅和氏(東京理科大学戦略的環境次世代健康科学研究基盤センター講師)
会場:日本弁護士会館10階 1002会議室
東京都千代田区霞が関1丁目1番3号
アクセスはhttp://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/organization/map.html
参加費:無料
会場の定員は30名なので、できるだけ事前にメールでお申し込みください。
メールは、ホームページ左段の「お問い合わせ」から送ってください。
(学習会開催の経緯)
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議では、地球環境基金の助成を受けて、2013年より、「化学物質管理の2020年目標を達成するために必要な化学物質管理制度の提案活動を実施中です。2年目の今年は、11月に環境ホルモン(内分泌かく乱物質)についての国際市民セミナーを開催予定です。またさまざまな種類の化学物質による次世代への影響にスポットを当てた連続学習会も開催予定です。今回の学習会はその活動の一環です。
(化学物質の2020年目標とは)
2002年ヨハネスブルグサミットで合意された「2020年までに化学物質がヒトの健康と環境にもたらす著しい悪影響を最少化する」という目標。その達成のために、世界各国が話し合って「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)」がまとめられました。そのSAICMの中の世界行動計画では、各国政府や産業界、市民がとりうる行動273項目がリストアップされています。各国政府は、世界行動計画に基づき、国内実施計画を作っています。日本でも2012年9月に国内実施計画が作成されましたが、省庁間の縦割り行政の弊害などで不十分なまま。
国民会議では、2020年目標達成のために必要な政策提言を行なっています。
詳しくは、パンフレットをご覧ください。